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11. ビジネス戦略と目標・評価
この分野では、企業がどのように目標を設定し、それを達成するための戦略を立て、そしてその戦略がどれだけうまくいっているかを評価するか、という一連の流れについて学びます。
【目標】
ビジネス戦略立案のための代表的な情報分析手法、目標設定手法を理解する。
これは、会社が「どういう方向に行きたいか(目標)」を決めるときに、どんな情報を集めて、どう分析すればいいのか、そしてその目標をどう具体的に設定すればいいのか、そのための色々なやり方や考え方を理解しましょう、ということです。
【説明】
✓ ビジネス戦略立案における情報分析及び目標設定のために、指標や手法があることを理解する。
会社が将来の計画を立てる(ビジネス戦略を立てる)ときには、漠然と考えるのではなく、データや具体的なやり方(手法)を使って、筋道を立てて考える必要があります。そのための「ものさし(指標)」や「やり方(手法)」があることを知りましょう、ということです。
(1) ビジネス戦略立案及び評価のための情報分析手法・目標設定手法
・ビジネス戦略の立案に関して必要となる、情報に基づく基本的な推論
ビジネス戦略を立てるときには、ただの思いつきではなく、集めた情報(データ)に基づいて「こうすればうまくいくはずだ」「こうなるだろう」と論理的に考えることが大切です。例えば、市場のデータや競合他社の情報を見て、「この商品にはニーズがある」とか「このサービスは成功する可能性が高い」と判断するようなことです。
・目標設定及び評価のための基本的な情報分析手法と用語
目標を設定したり、その目標がどれくらい達成できたかを評価したりするために使われる、基本的な分析方法や、よく使われる言葉(専門用語)について学びます。
用語例の解説
1. BSC(Balanced Scorecard:バランススコアカード)
BSCは、企業を多角的に評価し、目標達成に導くための経営管理手法です。財務的な視点だけでなく、「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「学習と成長の視点」という4つの視点からバランス良く目標設定と評価を行います。これにより、短期的な利益だけでなく、長期的な企業価値向上を目指します。
2. CSF(Critical Success Factors:重要成功要因)
企業が目標を達成するために、特に力を入れて取り組むべき重要な要素や活動のことです。例えば、「新商品の売上を増やす」という目標がある場合、「画期的な機能の開発」や「効果的なプロモーション」などがCSFになり得ます。
3. KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)
「最終的に達成したい目標」を具体的に数値で表したものです。例えば、「来期の売上を1億円にする」「顧客満足度を90%にする」といった、最終的なゴールとなる指標です。
4. KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)
KGIを達成するための中間目標として設定される、具体的な活動や進捗度合いを測るための指標です。KGIが最終的なゴールであるのに対し、KPIはそのゴールに向かうための「道しるべ」のようなものです。例えば、KGIが「来期の売上を1億円にする」であれば、KPIとして「ウェブサイトへのアクセス数を月間10万件にする」「新規リード獲得数を月間100件にする」などが考えられます。
5. バリューエンジニアリング(VE:Value Engineering)
製品やサービス、業務などについて、その「価値(Value)」を最大化することを目的とした分析手法です。価値とは「機能」を「コスト」で割ったものと考えられ、機能向上とコスト削減の両面からアプローチします。例えば、ある製品の機能を維持したまま、材料費や製造工程を見直してコストを下げることで、その製品の価値を高めることを目指します。
活用例
これらの手法は、実際のビジネスの現場でどのように使われるのでしょうか。
1. 基本的な情報分析手法を使った業務分析
SWOT分析: 自社の「強み(Strengths)」「弱み(Weaknesses)」「機会(Opportunities)」「脅威(Threats)」を分析し、戦略立案に役立てる手法です。
3C分析: 「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つの視点から市場環境を分析し、自社の成功要因を探る手法です。
PEST分析: 「政治(Politics)」「経済(Economy)」「社会(Society)」「技術(Technology)」といった外部環境の変化がビジネスに与える影響を分析する手法です。
これらの分析を通じて、自社の現状を把握し、どのような業務に課題があるのか、どこを改善すれば効率が上がるのかなどを特定します。
2. 目標設定フレームワーク(GROW モデル,KPI ツリー,SMART など)を使った目標設定
GROWモデル: 目標設定とコーチングに使われるフレームワークです。
Goal(目標): 何を達成したいのか?
Reality(現実): 現状はどうなっているのか?
Options(選択肢): どんな解決策があるのか?
Will(意思): 何を、いつまでに行うのか?
このステップに沿って目標を明確にし、達成への行動を促します。
KPIツリー: KGIを頂点に、それを達成するためのKPIを具体的な行動レベルまで階層的に分解していく図です。これにより、目標達成のための各要素のつながりや重要性が視覚的に理解しやすくなります。
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SMART: 目標を設定する際の5つの原則です。
Specific(具体的である): 曖昧ではなく、明確な目標。
Measurable(測定可能である): 達成度合いを数値で測れる。
Achievable(達成可能である): 現実的に達成できる目標。
Relevant(関連性がある): 上位目標や戦略と関連している。
Time-bound(期限が明確である): いつまでに達成するか期日がある。
この原則に沿って目標を設定することで、目標の具体性が増し、達成への意識が高まります。
これらの手法やフレームワークを使いこなすことで、企業はより効果的にビジネス戦略を立案し、目標達成に向けてPDCAサイクル(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Act:改善)を回していくことができます。

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